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福岡!企業!元気!のための法律ワンポイント 《令和2年2月号》
事業承継、M&AについてHインターネットサイトの売買

Q インターネットのホームページも売買の対象になるとききました。また、インターネット上で売買をするということもあるようですが、どのようなものでしょうか?

 今回は、株式について説明する予定でしたが、番外編として、インターネットホームページの売買についてご案内します。
1 WEBサイトの売買?
 これまでに色々な会社や事業の売買が出来るという説明をさせていただきましたが、今回はホームページ、webサイトの売買についてご紹介します。
 例えば、M&Aについて充実した情報が掲載されているサイトがあり、M&Aと検索すると上位に表示されるとします。そうすると、そのサイトからリンクされているM&Aの会社の広告効果も見込めますし、SEOにおいても有利になる可能性が高いです。
 あるいは、アフィリエイトサイト等は、一定の売上を見込むことができます。この場合には収益性からサイトの価格が決められます。
 こうして、実は様々なホームページ等が売買の対象になっているのです。
2 WEBサイトの売買情報、売買フロー
 WEBサイトの売買、M&Aはネット上で行なわれることが多いのも特徴です。サイト売買といった検索ワードで検索すると、複数の仲介サイトが確認できると思います。
 例えば、「ラッコM&A」(https://rakkoma.com/)というサイトがあります。同サイトでは、売却希望となるサイトの一覧が表示されていますが、その価格は数万円から1000万円を超えるようなものまであります。買手との交渉がまとまれば、契約成立となります。
 実は、この売買サイトには、私も協力をしていますので、少し説明をさせていただきます。
 WEBサイトの売買といっても、パスワードとIDだけ渡してしまえば取引完了という例もあるでしょうが、記載内容に価値があるもの、在庫に意味があるもの等様々です。取引には交渉が必要となります。そのような場合に、専門家の助言が欲しい場合もあると思います。そこで、「ラッコM&A」(https://rakkoma.com/)では、取引の際に不安な点があれば、弁護士に無料で相談することが可能であり、私はその相談弁護士を担当しています。
3 エスクローサービス
 WEBサイトをWEBサイト上で売買すると当事者同士の面談もなされないので、売主は代金が入るのかも分からないという不安、あるいは、買主もサイトがちゃんとしたものか、引き渡されるのか不安という場合もあると思います。
 そのような場合に利用されるのがエスクローサービスです。これは、売買代金を買主が仲介会社に支払い、仲介会社が預かり、買主がWEBサイトの引渡しと問題がないことを確認した後に、実際に売主に代金を渡す決済方法です。これにより、売主は仲介会社が代金を預かっていることを確認してから、WEBサイトを引き渡すことになりますし、買主はWEBサイトの確認ができるまでは、代金が仲介業者に留保されるので安心して取引ができることになります。

 ラッコM&Aでは、サイトの簡易査定も行なっていますので、WEBサイトをお持ちの方は試しに査定を受けてみるのも面白いかもしれません。査定は売買の目安金額に過ぎませんが、意外な金額がつくかもしれません。

                                        以上

回答者 弁護士 小川 剛
小川・橘法律事務所
810-0041福岡市中央区大名2-4-22新日本ビル8F
電話092-771-1200 FAX 092-771-1233
HP  http://t-o-law.com/
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