不動産鑑定士の仕事

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福岡!企業!元気!のための法律ワンポイント 《令和4年6月号》
賃料評価の基礎知識A

1.はじめに
賃料は色々な視点から分類出来ますが、本稿では「地代」と「家賃」の違いを説明します。

2.地代
地代とは土地を借地した場合の賃料です。借地は、建物の所有を目的とする借地借家法上の借地と借地借家法の対象とならない駐車場や資材置場などの土地賃借の二つに分かれます。従って、地代についても、借地借家法に基づく地代なのか、駐車場代などの土地使用料なのか判別する必要があります。 地代は、土地価格と相関関係があるので、都心部の地代は高く、郊外の地代は安くなります

3.家賃
家賃とは建物を賃借した場合の賃料です。建物部分に対する対価のイメージがありますが、実際は土地と建物の両方に対する対価となっています。従って、駐車場部分が広い店舗は家賃が高くなります。

4.鑑定評価上の扱い
賃料の鑑定評価は、宅地(地代)、建物及びその敷地(家賃)に分けて、評価の手法が規定されています。なお、賃料の評価は、依頼目的等によって正常賃料、限定賃料及び継続賃料を求めることになりますが、賃料の種類により評価手法が異なります。

5.最後に
次回も賃料の評価について説明します。

回答者 不動産鑑定士 佐々木 哲
佐々木不動産鑑定事務所
不動産鑑定士 佐々木 哲
〒810-0004 福岡市中央区渡辺通2-6-20 ラクレイス薬院203
TEL092-791-1873 FAX092-791-1893
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