不動産鑑定士の仕事

                     前へ<<               >>次へ
福岡!企業!元気!のための法律ワンポイント 《令和8年10月号》
継続賃料45

1.はじめに
 国土交通省が発表した令和8年の地価調査の動向を説明します。

2.令和8年の地価調査
 令和8年地価調査の全国の商業地の価格は、5年連続で上昇しましたがオフィス賃料の上昇やインバウンド客の恩恵を受ける東京都区部や大阪市などの大都市が牽引しました。一方で、名古屋市や札幌市などの地方拠点都市は上昇率が縮小しました。
 福岡市の商業地も、+8.2%(R7年:+10.2%)と前年と比較して上昇率が縮小しました。福岡市の商業地の上昇率は、主要都市の中で、3位→6位に順位を落としましたが、市内の中心部では天神ビッグバンや博多コネクティッドによる大型オフィスビルの供給が相次いでおり、地価は高止まりの状況にあると考えられます。また、富裕層向けのプレミアムマンションの販売は好調であり、マンション価格は上昇を続けています。


政令指定都市の人口増加数

3.工業地の変動率
 工業地の変動率のランキングトップ10のうち、過半数は、熊本県や佐賀県の基準地が占めています。TSMCなどの半導体工場に関連する需要や物流不動産賃貸市場の拡大が地価を押し上げています。
 福岡県については、工業地の地価の平均変動率は前年比+6.4%(R7年:+8.6%)と上昇率が縮小しました。福岡県においては、大型物流施設が大量供給された結果、空室率が拡大しており、投資採算性が厳しくなっていることが影響していると考えられます。


工場地の上昇率ランキング

4.最後に
 次回も継続賃料に影響を与える要因を説明します。

回答者 不動産鑑定士 佐々木 哲
佐々木不動産鑑定事務所
不動産鑑定士 佐々木 哲
〒810-0004 福岡市中央区渡辺通2-6-20 ラクレイス薬院203
TEL092-791-1873 FAX092-791-1893
                     前へ<<               >>次へ
「不動産鑑定の余白」リストに戻る