許認可事業のココロエ

                     前へ<<               >>次へ
福岡!企業!元気!のための許認可事業のココロエ 《平成25年7月号》
派遣先が知っておきたい労働者派遣4

 前回からは、労働者派遣を受け入れるにあたってよく問題になってくる自由化業務の派遣受入期間について複数回にわたって述べてきています。
 今回も引き続き、派遣受入期間(派遣期間のリセット、クーリング期間)について、述べていこうと思います。

【派遣会社を変えたら派遣期間はリセットされるか? 】
 前回、労働者派遣について「派遣受入期間の考え方」や「派遣就業の場所ごとの同一の業務」についてお知らせしました。そこで派遣労働者を交代しても派遣労働者を受け入れることが出来なくなる日(抵触日)の前日までが派遣労働者を受け入れ可能な期間であり、派遣就業の場所ごとの同一の業務について、最初に派遣労働者を受け入れた日からカウントし、その期間は、派遣労働者を交代してもリセットされず、前後の派遣期間を通算される旨をお話しました。
 では、派遣会社を変更した場合にはどうなるのでしょうか?
 考え方は派遣労働者を交代したときと同じです。派遣会社を変更してもリセットされません。

【派遣を受け入れる部署や事業所を変えたらリセットされるか?】
 この考え方についても、 「派遣就業の場所ごとの同一の業務」 であるか?という点で判断します。
 つまり、派遣先の事業所を変更したら派遣期間はリセットされます。事業所を変更するとは、派遣先の会社を変更することはもちろん、同じ会社内であっても福岡本社から北九州支店へといったように異なった場所に存在する事業所への変更も含まれます。
 派遣先の部署を変更した場合には、前回お知らせした「同一の業務」に該当しなければ、派遣期間はリセットされます。

【 派遣受入期間をリセットするにはどうすればいいか? 】
 派遣受入期間の制限を受ける自由化業務において、派遣受入期間とその直後の派遣受入期間の間に3ヶ月超のインターバル期間がある場合には、その前後の期間は通算しなくてよい、とされています。つまり従前の派遣期間はリセットされるというルールがあります。

 この「3ヶ月超」の期間が、 「クーリング期間」というものです。
 「3ヶ月超」とは、3ヶ月と1日以上であると解釈されています。

 よく3ヶ月ちょうどしか期間を空けなかったケースがありますが、これではクーリング期間は完成していないことになります。3ヶ月と1日以上というのがポイントです。

【クーリング期間経過後も本人が同意すれば受け入れることが出来るか?】
 クーリング期間経過後に派遣を再開すること自体に問題はありません。自由な意思のもとで派遣労働者本人の同意があれば、クーリング期間経過後も派遣労働者を受け入れることができます。
 しかし単に3ヶ月を超える期間が経過すれば、新たに労働者派遣を受け入れることとすることは、労働者派遣法の趣旨に反するものであることとされています。
 具体的には「いわゆる「2009年問題」への対応について」という通達が厚生労働省職業安定局長から出されており、3ヶ月超の期間を空けても、クーリング期間として認められないものが記載されています。この内容については次回お知らせしたいと思います。

 3ヶ月超を経過した後も、派遣労働者を再度受け入れたいと思う業務は、恒常的に人が不足していることになるので、派遣労働者を受け入れるのではなく、指揮命令が必要な業務であれば直接雇用の正社員により業務を行い、指揮命令が不要な業務であれば請負によることが望ましい形態です。

【終わりに】
 労働者派遣は、あくまで一時的・臨時的な業務です。
 恒常的に労働者派遣を受け入れることは労働者派遣法の趣旨にそぐわないものであることを忘れてはならないと思います

回答者 行政書士 久々宮典義
一般貨物運送業 建設業 建設関連業 産廃収集運搬業 宅建業などの各種許認可申請
くぐみや行政書士事務所  行政書士 運行管理者(貨物) 久々宮典義
〒815-0032 福岡市南区塩原3 丁目22-11 ラフォーレ大橋104
TEL 092-213-0606  HP : http://www.kugumiya.com/
                     前へ<<               >>次へ
許認可事業のココロエリストに戻る