許認可事業のココロエ

                     前へ<<               >>次へ
福岡!企業!元気!のための許認可事業のココロエ 《令和2年2月号》
貨物運送業で平成30年、令和元年に改正された事項

 平成29年は貨物自動車運送事業のには様々な改正があり、各種帳票の修正や届出等が過去にないくらい多かったのですが、平成30年と令和元年も改正がありました。
 ここで一度改正事項を振り返ってみようと思います。
 事業者さんは、これらの改正に対応できているか今一度確認していただきたいと思います。

【 点呼簿の記載事項で「睡眠不足等の状況」が追加 】

 平成30年6月1日に施行されました。主な事項は以下のとおりです。
・事業者が運転者を乗務させてはならない事由等として、睡眠不足が追加されました。
・乗務前・中間に行う点呼において、報告を求め、確認を行う事項として、睡眠不足により安全な運転をすることができないおそれがある運転者は乗務させてはならないことが追加されま ました。
・運転者が遵守すべき事項として、睡眠不足により安全な運転をすることができない又は継続することができないおそれがあるときは、その旨を事業者に申し出ることが追加されました。
同時に「貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針」も改正され、併せてこの指導監督指針を具体的に実施する際の手引書である「自動車運送事業者が運転者に対して行う一般的な指導及び監督の実施マニュアル」も改正されました。
この指導監督指針は1年間に必ず実施しなければならない12項目の教育項目になります。また、新規雇用運転者に実施する初任指導で行う教育項目にもなります。
点呼記録簿に「睡眠不足の状況等」が追加されているかを確認するとともに、指導監督マニュアルも改正に対応しているものか確認が必要です。
指導監督マニュアル(H30.6.1改正版)は以下のURLで確認できます。
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/resourse/data/truck_honpen.pdf

【 ドライバーが荷役作業や附帯業務を行った場合、「乗務記録」に記載 】
令和元年6月15日に施行されました。
車両総重量8トン以上または最大積載量5トン以上のトラックに乗務した場合、集荷地点等で積込み若しくは取卸し又は附帯業務(以下「荷役作業」 という。)を実施した場合は以下を記載しなければならなくなりました。
(1)集荷地点等
(2)荷役作業等の内容並びに開始及び終了の日時
(3)荷主が(1)及び(2)について確認した場合にあってはその旨
(4)(1)及び(2)について荷主の確認が得られなかった場合にあってはその旨
※ 附帯業務の例・・・荷造り、検収・検品、横持ち、縦持ち、ラベル 貼り、はい作業等
※ 必要事項をデジタコなど他の方法で記載している場合は記載不要です。
荷主との契約書に荷役作業の全てが明記されている場合にあっては、当該荷役作業等に要した時間が1時間以上の場合に限ります。 以下の区分により記載の必要性を確認して下さい。
A 契約書に荷役作業がすべて記載・・・所要時間50分 → 記載不要
B 契約書に荷役作業がすべて記載・・・所要時間1時間半 → 記載必要
C 契約書に荷役作業が記載なし ・・・所要時間に関わらず記載必要
改正概要のリーフレットは以下のURLを確認して下さい。
http://www.jta.or.jp/kotsuanzen/anzen/info/20190531/flyer.pdf
様式の記載例は以下のURLを確認して下さい。
http://www.mlit.go.jp/common/001292673.pdf

【 おわりに 】
乗務記録は平成29年に荷待時間の記録が追加されましたが、それに荷役作業等の記録を追加して記録が必要になりました。正直言って面倒な記録になりますが、文句を言ってもやらなければならないことは変わらないので、改正事項をきちんと把握して、確実に実施しておくことが必要です。

回答者 特定行政書士 久々宮典義
一般貨物運送業 建設業 建設関連業 産廃収集運搬業 宅建業などの各種許認可申請
くぐみや行政書士事務所  特定行政書士 運行管理者(貨物) 久々宮典義
〒815-0032 福岡市南区塩原3 丁目22-11 ラフォーレ大橋104
TEL 092-213-0606  HP : http://www.kugumiya.com/
                     前へ<<               >>次へ
許認可事業のココロエリストに戻る