リスク法務実務研究会は、弁護士、税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、弁理士、ファイナンシャルプランナー、保険代理店等の各種専門家によって構成する任意団体です。

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弁理士の高松宏行です。今回は特許に関する身近なトピックをご紹介します。IT企業であるX社が今年1月、RFIDタグを用いたセルフレジに関する特許を取得しました(特許第6469758号)。RFIDとは、電波を利用して商品に付けられたRFタグを非接触で読み書きすることができる技術です。X社が取得した特許を簡単に説明すると、衣服などの商品を収容する箱(収容部)に、外部への電波放射を低減させる機能を設けた、というものです。もっと簡潔に説明すると、客が購入したい複数の商品をその箱に収容するだけで、合計金額が算出されて会計ができるというものです。この特許が出願される以前にも、RFIDタグを用いたセルフレジに関する技術は存在していましたが、RFIDの電波は10m近く飛ぶこともあり、これにより近くにいる他人のバーコードを誤って読み取ってしまうという課題がありました。この課題を解決するため、箱に蓋をすることで電波漏れを防ぐ技術が知られていましたが、X社の特許は蓋をすることなく電波漏れを防ぐことができるという特徴があります。 今月は以上です。 回答者 弁理士 高松 宏行
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