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おもしろ知財ツアー
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弁理士の高松宏行です。今回はキング・オブ・ポップとして全世界を魅了したマイケル・ジャクソン(以下「マイケル」の愛称で呼びます)と知的財産についてお話したいと思います。実は、マイケルはアメリカで特許を取得しております。特許番号はUS5255452で、発明の名称は「Method and means for creating anti-gravity illusion」(反重力イリュージョンを作り出す方法と装置)です。靴の裏面を床に接触させたまま、体を斜めに傾けた状態を維持する有名なパフォーマンス(ダンス)がありますが、そのポーズを実現するために当該特許が使用されています。「ゼロ・グラヴィティ」とも称されるこのパフォーマンスは「Smooth Criminal」という楽曲で披露されました。 特許明細書に添付された図面は次のとおりです。 ![]() ![]() この発明は、前方斜め45度に体を傾けることを実現するために開発されたものです。より具体的には、靴のかかと部分にV字状の凹部を形成し、床面に固定されたボルトの頭部をこの凹部に係止することで前傾姿勢を保つという構造になっています。 マイケルのパフォーマンスの一部に発明品が用いられていることに落胆した方がいるかもしれませんが、そもそも前傾姿勢を維持すること自体、想像を絶する努力と体力が必要です。 マイケルの特許は、彼の才能が単なる音楽やダンスの枠を超えていたことを示しており、その偉大さに改めて気づかされました。 今月は以上です。 回答者 弁理士 高松 宏行
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