土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《平成25年11月号》
不動産登記法上の建物の階数について

【はじめに】
   今月は不動産登記法上の建物の階数について説明します。

 建物の階数とは、一般的な住宅であれば2階建や平家建があります。しかし最近は、中2階やロフトなどいろんな形状をもった建物が増えてきました。それぞれの項目を一般的な不動産登記法の解釈として解説します。

 1.中2階ですが、これはその部屋の天井までの高さが1.5mを超えると階数に含みます。
 2.ロフトも同様で1.5mを超えると階数に含みます。
 3.地下は平均地盤面より低い部屋になる場合にそうなります。
 ですので、1や2のケースで考えると、外から見た建物は2階建のように見えますが、中を確認すると実は3階建になっている場合があります。

 またロフトは建築基準法では、床面積に入らない時代があったため、登記法との矛盾ができてしまい建築確認は2階建、しかし登記簿は3階建になっていることがありました。一番の弊害は3階建になることで、床面積が増えてしまい容積率オーバーの建物になって、建築基準法違反の建築物となり、銀行等のローンが使えなくなることがありました。

 現在は手続きの改正もあったようで、そういった状況は見られなくなりました。

 ちなみに東京スカイツリーは18階建だそうです。これは法務局との協議により、登記されたということです。隣のスカイツリーより低い建物が、31階建という不思議なものになっています。

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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