土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《平成26年5月号》
世界測地系座標

 今回は世界測地系座標の説明をします。

 世界測地系とは名の通り世界基準に合わせた緯度・経度による測地系です。
これは地球全体において方法として一番良いものと考えられています。 私達、土地家屋調査士でも上記の世界測地系での測量を行います。

  測量の方法としては基準点から測量する方法と、GPSによる観測による測量などがあります。世界測地系には緯度経度による座標があり、登記される座標は緯度経度ではなく、それを数値にしたX,Yの座標値になります。九州は長崎、鹿児島を除き世界測地系2系による数値になります。

 土地家屋調査士としても基準点がなくGPSによる測量もできないときを除いて、基本的には世界測地系での測量を行います。当然、地積測量図を伴う登記を申請すれば、世界測地系の座標値での図面が法務局に備え付けられます。

 地積測量図を伴う登記とは主に、土地面積を更正する地積更正登記、1筆の土地を数個に分ける土地分筆登記などがあります。

 また、今までの日本測地系や任意座標での地積測量図が法務局に備え付けられている場合は、その図面のすべてが無駄になるかどうかについてですが、すべてが無駄になることはありません。 その図面に記載されている引照点という、その土地の基準点が亡失したり、境界がほぼなくなってしまったり、といったことがなければ世界測地系での測量を行うことにより、世界測地系座標にすることが出来るため、無駄にはならないと考えます。

 世界測地系が標準になっておりますので、地殻変動といった現象にも対応出来るようになりました。

今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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