土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《平成27年3月号》
分筆業務

 今月から、1筆の土地を数個に分ける分筆業務の流れを説明します。  1. 土地境界確定測量(実測)  分筆の依頼を受け、その土地の調査を行います。依頼があった土地の登記事項、接する土地すべての登記事項、法務局の公図、また依頼があった土地の地積測量図、隣接地地積測量図すべてを調べます。必要があれば和紙公図、旧図なども調査、取得します。

 そして、現地の調査を行います。現地に残っている境界はあるか、また以前が農地であった場合、ブロックの位置、法務局字図との整合性(位置関係・形状)、登記事項からは土地の分筆、合筆などがあったか、などの土地の経緯と合致しているか。など現地と資料において調査します。

 それから、現地の実際の測量に入ります。依頼があった土地のみでなく、隣地の地積測量図などがあれば、その図面と現地の整合性、位置も当然含めた測量を進めていきます。 

 次に、測量したデータをCADソフトで図面を制作します。まず、境界を検討する前に現地の地物(ブロック塀、水路、道路)などを描きます。その後、法務局の地積測量図、公図、登記事項、また現況を加味した判断に基づいた境界を検討します。
 次に、役所の調査も同時にスタートします。概ねの土地は道路に接していることが多いので、役所の調査は必ず行います。
 役所とは、各市役所、役場、県の管理課、国道事務所などがあります。その他にも教育委員会、財務省の支局など様々な機関がそれぞれ資料を所有しています。関係があるところは全て調査をします。役所には法務局に無い資料が多くあるため境界の検討に使うためです。その後、役所と隣接する全てと境界の確認のための立会を行います。
 来月に続きます。

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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