土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《平成31年4月号》
分筆地の地積更正

今月は分筆によって作られた土地の地積更正について説明します。

 分筆登記とは1個の土地を2個以上に分けて作られる登記となります。土地を分ける必要な部分をつくり、売る場合などに行われています。
 必要な部分を測量して登記することから、普通に考えると測量し地積更正を行う必要はないはずですが、様々な理由から地積更正登記を行うこともできることとなっています。

  1. 分筆登記が行われた年度が古い場合
 土地の分筆の際に法務局に提出された図面が三斜求積(底辺?高さ÷2)で計算された図面は、現在の座標求積との違いがあるため、その面積に違いがありますので地積更正登記できます。

 三斜求積で測量を行っている時代は、測量機器も現在のようなものでないため、一辺の長さも違ってきます。長さが違えば面積も変わります。
 上記のように時代が変われば、方法も変わりますので地積更正登記を行うことができます。

2. 分筆された土地に誤りがあった場合  この場合の分筆地の境界線に誤りがあったときは、地積更正登記でなく分筆錯誤といって分筆をやり直すことを行います。

 一般的に地積更正登記は面積に対し公差という標準の誤差以上の面積差がある場合に行われます。土地が広くなればその分、固定資産税も上がり、狭くなれば安くなります。
 一般住宅地ではそれほど大きな差はないと思いますが、ご自分の土地も一回確認した方が良いと思います。

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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