土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《令和5年6月号》
公図について

今月は公図について説明します。
公図とは、法務局で手数料を払い取得できる図面です。
土地の公図では、所在、地番、区画形状が記載されています。
所在については、法務局で請求した所在が記載されます。
地番は請求した、地番が概ね中心になるように謄写されます。
公図は概ね1筆の土地だけでなく複数の土地の形状が記載されています。
ですので、記載されている土地の形状、位置などがわかるものとなります。
公図もさまざまなものがあり、不動産登記法14条1項の公図では土地の区画や位置の正確さ、また復元性の高さがあります。しかし14条1項の図面でも作成された年によっては、復元性の低いものがあります。
古い時代の14条1項図面では、現在の技術で測量されていないため、形状までは合っているものの、それを持って土地の境界が完全に復元できないことがあります。
近年に作成された14条1項図面は別途、地積測量図が提出されていることもありますので、この場合は現地復元性が高いこともあります。
次に、法14条4項の公図は土地の位置や形状は概ね正しいものとなりますが、作成された年が昭和初期であったり、土地の接続が違っていたりすることが、多少あります。
この場合は現地での境界復元性は低いと考えられます。
長さや、位置も相違があることもありますので、現地で実際の土地を確認することが必要です。   

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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