土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《令和5年9月号》
公図での記載事項

今月は公図の記載の内容について説明します。
過去にも説明しましたが、今回は深い部分も見て行きましょう。
公図は土地の形状、位置、所在、地番、作成年月日、縮尺、精度区分そして、元になった図面は何かというものが記載されています。
また不動産登記法14条1項または14条4項であることも記載されています。
14条1項は精度が高い地図と扱われ、14条4項は精度が概ね低いと考えられます。
14条1項の図面は令和4年度では52%ほどが整備されているそうです。
概ね、日本の国土の半分ほど精度が高い公図となっています。
公図の中で例えば1+2+3のような地番が一つではなく複数の記載されているものがあります。これは1番、2番、3番の土地について境界が不明であるために、このような記載となっています。この複数ある地番を解消するにはそれぞれの土地の確定測量をし、法務局に登記申請を行い、地図の訂正をすることによりできます。
複数ある地番の土地が同一所有者であれば、あまり問題にはなりませんが、複数の所有者で構成されている場合は土地の売却などがしにくい物件となってしまいます。
なぜこのように複数の地番となったかは様々な理由がありますが、一般的に過去に国土調査などで境界が不明であることが発覚した、または境界で揉めてまとまらなかった、などがあると思います。   

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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