リスク法務実務研究会は、弁護士、税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、弁理士、ファイナンシャルプランナー、保険代理店等の各種専門家によって構成する任意団体です。

許認可事業のココロエ
前へ<< >>次へ福岡!企業!元気!のための許認可事業のココロエ 《平成28年5月号》 |
山陽道トンネル事故について |
---|
3回連続で取り上げました1月15日に発生したスキーバス(貸切バス)の転落事故について、次回当該事業者の許可取消処分について私なりの見解を述べるつもりであると前回記載しましたが、今度はトラックの重大事故が発生しました。
【事故の概要】
3月17日、広島県東広島市の山陽自動車道の八本松トンネルにおいて、トラックが渋滞中の車両に追突し、2名が死亡し、多数が負傷するという事故が発生しました。
【事業者について】 一般貸切旅客自動車運送事業者の名称は「ゴーイチマルエキスライン株式会社」 、埼玉県川口市に営業所があるようです。
【事故後の経緯】
管轄する関東運輸局のサイトを見ても、報道発表などの発表を見つけきれないので、マスコミ報道を基に取り上げてみます。
事故の原因として居眠り運転で事故が発生したのではないかと報道されています。
【国土交通省の通知 】
事故の翌日である3月18日には、国土交通省より貨物自動車運送事業の安全運行の確保に万全を期すため、貨物自動車運送事業者に対し、安全対策及び事故防止の徹底が図られるよう通知が全日本トラック協会宛に発せられました。
http://www.mlit.go.jp/common/001123831.pdf
1.運行管理業務を再確認し、安全確保の原点に立った確実な運行管理を実施すること。特に次に掲げる事項を適切に実施すること。 しかしこの通知は全日本トラック協会宛に発せられているため、トラック協会に加入していない事業者には伝わっていないと思います。国交省本省や九州運輸局などの各運輸局のサイトには掲載されていますが、これらの協会に加入していない事業者が見ている可能性は極めて低いです。
実効性に問題を感じますが、改めてこの通知をよく理解し、遵守・対応する必要があります。
【追突事故防止マニュアル】
国土交通省の自動車総合安全情報のサイトに国土交通省が作成した「安全教育・事故防止マニュアル」が公表されています。SAS対策マニュアルや健康管理に係るマニュアルなどが掲載されており、その中に「トラック追突事故マニュアル」もあります。 回答者 特定行政書士 久々宮典義
|
一般貨物運送業 建設業 建設関連業 産廃収集運搬業 宅建業などの各種許認可申請 くぐみや行政書士事務所 特定行政書士 運行管理者(貨物) 久々宮典義 〒815-0032 福岡市南区塩原4丁目14番13号 ルネサス大橋101 TEL 092-213-0606 HP : http://www.kugumiya.com/ |
