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　前回は道路運送車両法に基づく自動車の区分やナンバープレートについて取り上げましたが、一般的にはあまり浸透しておらず、国土交通省関係の手続きをするときくらいしか触れることはないと思います。今回は道路交通法に基づく自動車の区分を取り上げてみます。
　こちらのほうが一般的には身近に感じられるものだと思います。

【道路交通法の車種区分】

　この法律は、警察庁所管の法律は交通安全上の観点から交通取締などの規定を定めており、運転免許についても規定されています。
　法令上、具体的には以下の区分になっています。 （原動機付自転車を除く）

【 運転免許の種類 】

　運転免許の種類としては、一般的な私達が取得する免許を「第一種運転免許」に加え、報酬を得て人を輸送する自動車を運転する場合に必要となる「第二種運転免許」があります。タクシーやバス、運転代行を運転する人は第二種運転免許が必要になります。
　第一種運転免許の種類として、上記の表に応じてとそれに加えて「大型免許」 「中型免許」 「普通免許」 「大型特殊免許」 「小型特殊免許」 「大型二輪免許」 「普通二輪免許」 「けん引免許」 「原付免許」があります。 参考までに普通自動二輪車には総排気量 50cc を超え 125cc 以下の限定免許があります。
　通称「小型限定免許」と呼ばれるものです。原付免許は総排気量 50cc 以下の二輪車です。

【 ８ｔ中型限定免許とは】

　現在３０歳以上くらいの方の自動車運転免許証には免許の条件等のところに以下のような条件が付け加えられていないでしょうか？

「中型車は中型車（８ｔ）に限る」

　現在の中型免許は上記の表のとおり車両総重量 5〜11 トン未満で、最大積載量 3〜6.5 トン未満ですが、中型免許が創設された改正法施行時に普通自動車免許を持っていた人は、改正法施行前の普通免許の範囲の車両総重量 8 トン未満、最大積載量 5 トン未満まで中型自動車を運転できるのです。

【 ４トントラックの運転免許は？ 】

　よく街中で見かけるトラックで「４トントラック」と呼ばれるトラックがありますが、この「４トン」とは何のことでしょうか？一般的には最大積載量のことを指します。
　貨物自動車運送事業でもよく使用されているサイズです。この４トントラックですが、法改正前であれば普通自動車免許で運転できましたが、今は中型自動車免許に区分されています。先述のとおり３０歳くらい以上の人は、8 トン中型限定免許がありますので運転できます。
　しかしこの中型自動車免許は年齢要件があり、２０歳以上（普通自動車免許などを取得して２年以上）であることが必要なのです。高校を卒業してすぐの１８歳、１９歳の人はすぐに４トントラックの運転者になれないのです。
　その為、運送業界に若い人が入ってこない、若い人を雇用しても運転させることが出来ないという問題が出ています。このような声を受けて年齢要件の緩和が検討されています。