リスク法務実務研究会は、弁護士、税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、弁理士、ファイナンシャルプランナー、保険代理店等の各種専門家によって構成する任意団体です。

　今月は区分建物について説明します。
区分建物とはわかりやすく説明すると、分譲マンションのように１棟の建物の中の一室のことをいいます。賃貸マンションは、１棟の建物で区分建物ではなく共同住宅という建物になります。
区分所有法の最初に書かれている条文を引用します。

　（建物の区分所有）
　第一条 　一棟の建物に構造上区分された数個の部分で独立して住居、店舗、事務所又は倉庫その他建物としての用途に供することができるものがあるときは、その各部分は、この法律の定めるところにより、それぞれ所有権の目的とすることができる。

　上記のように構造上区分されていることが条件になり、玄関などの進入部分が別個にあることが必要ということです。

次に、区分建物の専有部分と共用部分について解説します。
　１．専有部分とは居室など、取引対象となる部分のことをいいます。利用上、構造上の独立性が必要とされています。

　２．共用部分とは専有部分外の階段室、廊下など分譲マンションの所有者が皆で利用する部分をいいます。共用部分の所有者は専有部分の所有者と同一になります

　来月は敷地権について解説します。