土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《令和2年12月号》
境界がないとどうなるか

今月も境界立会について説明したいと思います。

 境界について説明したいと思います。
 土地はそれぞれ1個の土地ごとに境界があると考えられるものです。土地について境界がそれぞれの土地の範囲を表し、その範囲によって面積や位置がはっきりするものとなります。
 境界がない土地についても所有者は登記事項証明書に記載されていますが、その土地を売却したい、また建築したいなどの場合に弊害が生じるおそれがあります。
 万が一、他人の土地を使ってしまっていて、それも自分の土地と思い込み、そのまま売却してしまうなどあった場合に上記の他人が測量したときに境界が判明し、売却後に買い主から瑕疵担保責任を負わされる可能性があります。
 また、不動産の売却について現況有姿売買というものがあり、見たまま、ありのままの状態で売却することもできるため、悩ましい問題ではありますが境界がないままでも売却可能となります。この場合も瑕疵担保責任がどこまであるかどうかの確認が必要だと思われます。
 境界がない土地について取り扱う必要がある際はさまざまなデメリットがあると考えたほうが良いと思います。

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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