土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《令和4年3月号》
境界の杭がなかったら

今月は土地の境界の杭がなかったらというテーマで考えます。

所有している土地の形状が四角形とします。四角形であれば境界は最低でも4箇所になると思います。4箇所中の境界が2箇所ほど見当たらない場合とします。
土地に関しての資料は法務局に保管されています。
保管されている資料は登記事項証明書、公図、地積測量図などがあります。登記事項証明書とはその土地の所在、地番、地目地積、所有者の変遷、また、抵当権などの他人の権利が記載されています。所在とは、土地の住所、地番は詳細の場所を表し、地目とは宅地や雑種地、公衆用道路などの土地の利用状況が記載されています。地積は土地の面積です。記載されているものは概ねこのようになっています。
次に公図とは土地の並びかた、位置などが記載され、縮尺や、いつ作成されたかなどがのっています。これにより土地の実際の場所がわかります。
地積測量図とは特定の土地の面積や計算、一辺の距離が記載されています。
上記の資料で先程の4箇所中2箇所の土地の境界を判別するものとして、地積測量図が最初に検討する資料となります。この地積測量図による境界復元をする内容として、まず座標によるものか、もしくは三斜求積になっているかですが、座標でない三斜求積は復元測量を行うことができません。
座標であれば、基準点があるかどうかなどが判断材料となります。地積測量図でも年代によって取り扱いの違いがありますので、内容を調査します。
地積測量図も近年でないと境界を復元することが出来ませんので、実際には測量を行う必要があることが多いです。

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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