土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《令和4年10月号》
登記のみの建物

今月は登記のみ残っている建物について説明します。
登記のみ残っている建物とは、現在、建物がない土地に登記のみが生きている状態をいいます。建物が現地にないのに登記だけ残っているとは何故でしょうか。
建物は新築されて、一般的には長い年月をへて、取り壊しし、また建て替えされていきます。
取り壊しがされたときに建物滅失登記をおこなって、登記でも抹消する手続きが必要とされています。
その建物滅失登記をおこなっていないときに、登記のみ残ることとなります。
登記のみ残る状態でのデメリットとして、その登記のみ残る土地上に新築された建物があったとします。
住宅ローンを使い建物を取得するときに登記のみ残る建物があったときに金融機関は融資が出来にくくなりますので滅失登記の要請があります。
滅失登記は申請義務がありますので、取り壊し後は速やかに、行いましょう。
また、古い登記になると、建物の所有者が不明な場合があります。
不明な場合は土地所有者から滅失登記の申し出をすることもできますので、登記のみの現在はない建物も抹消することができます。   

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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