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財務会計の散歩みち
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「決算」 |
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こんにちは。先日、日本の財政についての講演を拝聴しました。日本や九州の経済状況や政策について精通されている方でしたが、大変興味深い内容でした。例えば、日本の消費の過半を60歳以上の方が支えているとか、1,000兆円の国の債務(国債等)について、国民の資産が1,000兆以上あるので、まだ国債を追加発行しても国民の財産で消化できる(ただし、後数年で逆転するそうです)とか。それが逆転する前に、プライマリーバランス(国の歳入と歳出のバランス)をプラスに転じればデフォルト(財政破綻)は回避できるが、そうならずに国債を海外に引受けてもらうような状況に至った場合は、どうなることかとか。日本の今後の政策の根本が見えるような気がしました。
● その年度の経営成績(P/L)と財政状態(B/S)を取りまとめること。
実は「決算」には、いろいろな目的や機能があります。貴社の思っている「決算」と比べてみてください。
私自身も感じることですが、「決算」は比較的単調な「作業」です。また、過去を表現するものであって、将来を示すものではありません。悪い業績は、社内・社外に対して経営上悪い影響を及ぼす可能性があるので、あまり悪い業績は示したくありません。 企業経営は、経営者の思い(経営理念・経営目的)を達成するために、戦略を立て、戦術を駆使し、具体的な行動計画(アクションプラン)を実行してゆきます。また、そのために様々な経営資源を投入します。そして、この経営資源を投入するため及び維持するためには資金が必要です。その資金には、返済を要するものと返済を要しないものがあり、それぞれに利息・配当等の財務コストが生じます。そして、企業の資金調達には限度があります。さらに、その企業の資金調達能力は、企業の収益力や成長力によって左右されます。まとめると、
国の財政に話を戻します。 回答者 公認会計士 松尾 拓也
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