リスク法務実務研究会は、弁護士、税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、弁理士、ファイナンシャルプランナー、保険代理店等の各種専門家によって構成する任意団体です。

財務会計の散歩みち
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中小企業の資金調達(運転資金) |
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「事業に投下する資金をどこから調達しますか?」
「いくら借りるべきですか?」
事例を見てみましょう。 ![]()
2月に賞与を20支払いましたが、業績は至って順調で、5ヶ月で 130 の利益を獲得しました。 ![]()
1月、2月は、支払のみで、会社に資金が残りません。これを補うために、1月に90、2月に20借入を行いました。2月の借入は賞与資金です。
一般に、借入の実績の少ない会社では、銀行に借入を申し込んでから、融資が下りるまで1ヶ月から2ヶ月程度かかります。したがって、会社のビジネスモデルや事業計画をもとに、事業を始める前に申し込んでおかなければいけません。 事例では、5ヶ月分の取引しか記載していませんが、実際の商売は、これが際限なく続きます。取引量が多くなる時期は、支払が先に多くなります。これらを見通して、借入の計画を立てる必要があります。
また、運転資金借入の種類として、約定・手形借入と当座借越の2種類の借入方法があります。前者は、都度、返済期間を定めて借入を行う方法です。契約を締結するのか支払手形を発行するのかで、約定借入と手形借入に分かれます。後者は、借入限度額を銀行と約束し、その枠内であれば、いつでも借入・返済が行えるものです。 回答者 公認会計士 松尾 拓也
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