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財務会計の散歩みち
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財務会計の散歩道−棚卸資産(実地棚卸の実施 ) |
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棚卸の事前準備により、正しいデータに基づいて棚卸ができる状況が整いました。早速、実数カウントを進める訳ですが、実数カウント自体が不正確では、その棚卸は意味を持たなくなってしまいます。今回は、棚卸の実施時に関する留意事項について述べたいと思います。
(1)カウントの順序と終了札 ![]() 各エリア担当者は、矢印に沿って、棚番号順にカウントを行ってください。 そして、それぞれの各棚についても、カウントの順序を決めます。 (図2:棚のカウント順序) ![]() 各棚は、必ず、左上から右向きにカウントしてください。 一段が数え終わったら、次の下段の左から右向きにカウントしてください。 各棚のカウントがすべて終わったら、各棚の右下に「棚卸済」のカードを添付してください。 各棚ごとに、カウントが終わる都度、「棚卸済」と記載した色付きの用紙を添付することにより、見た目で、棚卸しの洩れ・重複がないことを確認することができます。
(2)ダブルカウント
(3)棚卸表のコントロール ![]()
(4)立会検査
実地棚卸は、それぞれ分担で実施担当者に任せ、短時間で数えていくことになります。決められた棚卸ルールに従ってカウントしているか、各担当者が正確にカウントしているかなどを上長の立場の方が、立ち会って検査をします。企業の規模にもよりますが、立会検査をすることで、棚卸の精度はかなり高くなります。具体的な検査項目としては、以下のような事項が挙げられます。 次回は、(3)棚卸の実施について、記載いたします。 回答者 公認会計士 松尾 拓也
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